こんにちは、事務局員Tです。
3月からFLIPPERの取材や新年度の準備で気づいたら4月下旬になっていました。
今日、4月22日は『アースデイ』、地球のことを考えて行動する日です。
毎日が慌ただしく過ぎ去っていきますが、ときには立ち止まって自然を感じてみてはいかがでしょう?
野花が咲き乱れ、蝶が舞い、ツバメが飛び交い、カエルが鳴き、空も野山もとても賑やかです。
暖かくなってきて、海に行くのも楽しみになってきますね。
この季節、海岸で過ごすにはいい陽気です。
4月~6月の間は、 アースデイ(4/22)や世界環境デー(6/5)に合わせて、身近な場所に散乱しているごみを拾う活動が各地で行われます。
私、春のビーチクリーンに先駆け3月上旬に、大角海浜公園(愛媛県今治市)で行われた、しまなみクリーンアップday2016(主催:ビーチクリーンしまなみ)へ参加してきました。
この日は風も強く、まだ冬の寒さが残るビーチではありましたが、ファミリーや活動に賛同する若者が34名も集まっていました。
みんなでビーチクリーンってどうやってやるの?と思われる方もいると思います。
ビーチクリーンはただゴミを拾うだけじゃないんです。
落ちているゴミでも危険なものがあるって知っていましたか?
釣り針、可燃物、医薬品、注射針などなど…
この日も実際に注射針が発見されました。
怪我をしないためにも軍手とヒバサミは必須アイテムなんですって。
今治市からの助成で頂いた軍手。話題のゆるキャラみきゃんがかわいい♪
手が小さくてぶかぶかなのは気になさらず(笑)
前半は何がどれだけ落ちているか数を数えながら広い、
後半はただひたすらに…
プラスチック製のパイプを拾う。
というのも、牡蠣の養殖で有名な瀬戸内ならではの漂着物が、この養殖パイプ。(写真撮り忘れた…)
私も初めてこれを目にしたときはなんだろうな?と不思議だったんですが、これが無数に落ちているんです。
ビニール片などもありますが、とにかく拾っても拾っても牡蠣パイプ!!!
再利用することができるそうなので、ビーチクリーンからのうまいサイクルができあがるといいな、なんて思います。
最後にどんなゴミがあるのか、どうしてここにあるのか考えるヒントになるお話や、ゴミ以外の海からの贈り物がの紹介を聞きました。
ヒトデや海藻、貝殻(瀬戸内では絶滅してしまった種のものも)、そしてそして・・・・
イルカと思われる骨!!!
何イルカだろう?スナメリかな?
ここにいる間にスナメリに会ってみたいなーなんて想いを馳せる私なのでした。
私は、ビーチクリーンをするとき、いつもそう思って取り組んでいます。
今回、この活動に参加して、こうした地道な活動がわたしたちにできることのひとつであり、
ビーチクリーンは単なるゴミ拾いではなく、海を学び、人と海とのつながりを考えることのできる大切なアクションなんだとあらためて感じました。
一般社団法人JEANでは全国各地で行われるクリーンアップ情報が紹介されています。
ぜひみなさんもお近くの会場で参加してみてくださいね。
人類には過去に汚染物質による奇形児の誕生や母乳の制限などあったことをご存知の方も多いのではないでしょうか。
人と同じく哺乳類であるクジラやイルカも胎盤や母乳を通して子どもたちへさまざまな影響があります。
(深刻な話ではありませんが)私自身、妊娠・授乳時には赤ちゃんに及ぼす影響を考えて、甘いものや香辛料、脂っこい食べ物を控えるなどしていたので、今回の記事はとても他人ごとではない気がしています。
クジラやイルカは他の哺乳類に比べ、汚染物質の影響が高いとされています。
それは、食物連鎖の中で高次消費者であること、皮下脂肪がたくさんあることなどが要因ではないかと考えられています。
また、汚染物質は使用を止めたとしても、食物連鎖や子どもへの継承によりなかなか消えることはありません。
汚染物質が繁殖能力の低下につながるという今回の記事。
とても深く難しい内容ではありますが、人為的な汚染が長きにわたって生物たちを脅かしている現がよくわかる内容です。
次号のFLIPPERでは、海ごみをはじめとした海の汚染がクジラやイルカに及ぼす影響を特集し、私たちに何ができるのか考えてみたいと思います。
クジラやイルカの繁殖不能は汚染物質が原因
2016年2月1日付
アイリッシュ・タイムズ(The Irish Times) より
最新の国際調査によれば、人為的な汚染はシャチやイルカのような海洋哺乳類の繁殖能力に影響を及ぼしており、絶滅を招く恐れのある種もいるという。
ハンドウイルカ、スジイルカやシャチが、有毒化学物質などの残留性汚染物質の大いなる脅威にさらされていることが今回の調査で判明した。
すでに製造中止の汚染物質もあるが、今でも汚水(埋立地浸出水)が海洋環境に流れ込んでいるという。
汚染物質には、ポリ塩化ビフェニル(PCBs)といった有機塩素剤があり、1920年代から電気機器に使用されている。
1981年に英国で禁止され、1987年より英国以外のEU諸国でも禁止されたが、この20年にわたり1,000頭以上のイルカやシャチの皮下脂肪から過剰濃度を検出、
繁殖能力と特に「ホットスポット」とされる免疫系の双方に影響が出ている。
母親の体内に蓄積されたポリ塩化ビフェニルの最大90パーセントが胎盤やミルクを通して子どもの体内に入り、死に至るという。
今回の調査に関わった博士は、アイルランド沿岸の環境汚染の脅威は消えておらず、想像していた以上に大変深刻な状況だと述べている。
イルカやクジラたちは残留性汚染物質が入り交じった中で泳いでおり、他の海洋生物にも壊滅的な影響が出る可能性にも言及した。
※ここでは著作権の関係上、概要のみお伝えしております。 詳しい内容は、記事元(英文)のURLをクリックしてください。
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