「FLIPPER」

今号の「FLIPPER」のテーマは「つながりの中で生きる」。
私のイルカ・クジラとの出会いから、自然とのつながりを実感し、
実践していくきっかけとなったお話をつづっています。


-----------------------------------------------------------------
All As One 〜Life with Dolphins & Whales〜
「All As One〜みんなひとつにつながっているんだね〜 」
-----------------------------------------------------------------

水を飲む 手を洗う お風呂に入る...
私たちの生活にかかせない水
私たちが使ったその水は 川からイルカ・クジラの暮らす海へ
そして太陽に照らされ 空へと昇り 雨や雪となり降り注ぐ
水は森を豊かにし 土の栄養を含んで川となり
また私たちの元へ イルカ・クジラたちが暮らす海へ
“大きな水のつながりのおはなし”

これはアイサーチが海に暮らすイルカ・クジラと陸に暮らす私たちがつながる「水」に着目し、いつまでも彼らと出会える地球であるために、私たちにできることの一つとして、洗剤を使いすぎない、自然が分解しやすい石けんを使おうという提案をする際によくお話するメッセージです。
なるほど!と思い、その大切さを頭ではわかっていても、生活を変えるということはなかなか大変なことですよね。私にもそういう経験があります。

1996年に初めて島の周りに野生のイルカが暮らす御蔵島へ旅したとき、私はこの水のつながりを目の当たりにしました。御蔵島は水の島と呼ばれるほど、豊かな森に水をたたえ、その水がイルカたちの暮らす海に幾筋もの滝となって流れ込んでいます。でも、生活廃水も同じように海に注ぎ込んでいました。
また、巨樹の森に入れば、岩をつたう湧き水は人間には真似できないほど美しく、幾重にも積もった枯れ葉のじゅうたんはふかふか。繁殖子育てのために遠い海からやってきたオオミズナギドリたちも土に栄養を蓄えてくれています。でもこの島での人々の暮らしで出たゴミはこの森に廃棄されている・・・島で目の当たりにした現実は私たち人間の暮らしの縮図なのだと感じました。
それ以来、私は環境に配慮した生活に少しずつ変えることができました。石けんを使うようになり、今では石けんを作るなどこのライフスタイルを楽しんでいます。

「All As One〜みんなひとつにつながっているんだね〜 」このフレーズは1994年にアイサーチ・ジャパンが主催した国際イルカ・クジラ会議でのテーマでした。今も尚、アイサーチが大切にしているメッセージであり、私自身も活動をする中で常に心にあり、大切にしている言葉です。


山 口 ひ ろ み
いつまでもイルカ・クジラたちと出会える地球であるために、無理なく続けていける持続可能なナチュラルライフでみんなハッピーになろう!がモットー。手作りと海とアロマテラピーが大好き。シロナガスクジラに憧れるアイサーチ・ジャパン事務局長 。
「FLIPPER」

今号の「FLIPPER」のテーマは「煌くイルカの海へ」。
私のイルカ・クジラとの出会いをつづっています。

irukaruka


-----------------------------------------------------------------
All As One 〜Life with Dolphins & Whales〜
「偶然の出会い」

-----------------------------------------------------------------

今年の冬に小笠原と沖縄でザトウクジラ三昧してからというもの、すっかりホエールウォッチングにはまっている私。というのも、一緒に行った人たちがクジラや自然に詳しかったので、クジラを見つけるコツや鳥の名前を教えてもらったり、クジラの体のパーツに注目するおもしろさを知り、改めてホエールウォッチングの楽しさに目覚めてしまったのです。

今まではホエールウォッチングが好きじゃなかったの?と思われるかもしれません。決して好きじゃないわけではなかったのですが、むしろイルカ・クジラとの「偶然の出会い」の喜びに心地よさを感じていました。

例えば、タイのピピ島でスノーケリングトリップの船に乗っていた時。突然、船のそばを泳ぐ数頭イルカに出会いました。また、フィリピンのセブ島で船に乗ってアイランドピクニックに出かけている時にも1頭のイルカに出会いました。地元のガイドさんが「今までこんなところでイルカを見たことがない」と言う・・・すると私は「イルカは私に出会うために来たんだ!」などと自分勝手に想像し、ニンマリするわけです。

伊豆諸島のお椀をふせたような島、御蔵島。島の周りには野生のミナミハンドウイルカが棲んでいて、ドルフィンスイムを楽しむことができます。桟橋から船に乗り、イルカを見つけると、慌てて海の中へ・・・。青い海の中のイルカたちは力強く、時にかわいらしく、私の心を奪います。でも、もっと自然のリズムの中で出会いたいなと思っていました。ある時、黒潮の流れにのって、スノーケリングを楽しんでいると、「ピューピュー」という声と共に前からイルカたちがすぅーっと泳いできました。まるで街で人とすれ違うようでした。その時の出会いは忘れられません。

野生のイルカやクジラと出会うホエールウォッチングに海へ出かけても、必ず彼らと出会えるわけではありません。私もホエールウォッチングの船に乗るとき、「今日はイルカ・クジラと出会えるかな?どんな風に出会えるかな?」といつもドキドキワクワクしています。あなたも出会えたときの幸せを楽しみにホエールウォッチングに参加してみてはいかがでしょうか?

これから夏に向け、海へ出かける機会が増えると思います。海へ行ったらイルカ・クジラとの「偶然の出会い」を探してみてくださいね。とっておきの幸せを探す気持ちで!


山 口 ひ ろ み
いつまでもイルカ・クジラたちと出会える地球であるために、無理なく続けていける持続可能なナチュラルライフでみんなハッピーになろう!がモットー。手作りと海とアロマテラピーが大好き。シロナガスクジラに憧れるアイサーチ・ジャパン事務局長 。

「FLIPPER」
初めてイルカ・クジラと出会った時のことは忘れられないものですよね。
今号の「FLIPPER」のテーマは「海」。
私がはじめてイルカと出会った「海」のことを綴りました。

         All As One 〜Life with Dolphins & Whales〜
            「はじめてイルカと出会った海で」


みなさんは海でイルカやクジラたちとはじめて出会ったときのこと覚えていますか?
彼らとの出会いに感動した人たちが銀座のPRスペースなどを訪ねて来られ、
その時の感動を熱く語ってくださる方もいらっしゃいます。

私がはじめてイルカと出会った海はハワイ島でした。
その頃の私はまだ大学生。イルカやクジラが好き。
いったい私はイルカたちのために何ができるの?なんてことを考えていました。

ハワイ島の海をボートに乗って1日中過ごす数日間の旅。
海の中でハシナガイルカを初めて見たとき、コバルトブルーの中にイルカたちが
数え切れないほどいました。宇宙を泳ぐイルカのイラストのようにも見えてきます。
だんだんその群れの中にイルカのように泳ぐ人間が混じっているんじゃないか?
という気がしたりして・・・なんだか怖くて入り込めない世界のように思いました。
それでも私は思いをイルカたちにぶつけてみました。
「おーい、私にできることありますかぁー?」
・・・イルカは私のことなんて、しらんぷり。

そんな出会いをした次の日はフリータイム。
私は慣れないスキューバーダイビングにアップアップしながらも、カメにタコ、サメ、
色とりどりの魚たちがたくさんいるキラキラと輝く青い世界がありました。
そして、海はイルカ・クジラたちだけが棲んでいるじゃないんだって強く思いました。
イルカ・クジラたちは魚やタコと同じ、自然の一部であること。
イルカと泳ぐためにハワイ島にきていた私が忘れていたことでした。

その旅の最後のクルーズでのこと。真っ赤な夕焼けの中を数百頭のハシナガイルカが
ジャンプしながら泳いでいきました。私はなぜか涙があふれて止まりませんでした。
イルカやクジラを見て、涙が出たのはその1回きり。
その力強く、圧倒的な光景は今も忘れられません。
あの時、ハワイ島の海で出会ったイルカたちは、イルカとの出会いが自然との出会いで
あることを教えてくれたのかもしれません。
だから、あれから10年以上経った今も、私はアイサーチで活動を続けているのかな?
と思える今日この頃です。


山 口 ひ ろ み
いつまでもイルカ・クジラたちと出会える地球であるために、無理なく続けていける持続可能なナチュラルライフでみんなハッピーになろう!がモットー。手作りと海とアロマテラピーが大好き。シロナガスクジラに憧れるアイサーチ・ジャパン事務局長 。
「FLIPPER」
今、ザトウクジラは遠く離れた極北の海から何千キロもの旅をして、
暖かな日本の海にもやってきています。
今号の「FLIPPER」のテーマは「旅」。
なので、私が何年か前に行った「水の旅」を綴りました。



          All As One 〜Life with Dolphins & Whales〜
                「水をめぐる旅」


 私がクジラに惹かれたきっかけは、高校生の時に見た、ある雑誌に載っていたクジラの写真です。こんなにも大きな生き物が私が生きているこの同じ時間に、どこかの海で生きていることがなんだかとてもうれしかったのです。そのクジラたちが暮らす海。青くきらめく海が私も大好きです。
 
 みなさんは海の水がどこからくるのか考えたことありますか?天から降った雨は森に蓄えられ、長い時間をかけて湧き出した1滴が集まって川となり海へ。太陽に照らされた海水は上昇気流にのって、天へ昇り、雨となって地上に降りてきます。すべてがつながっているんですね。だけど、頭ではわかっていても都市での暮らしでそのつながりを実感することはあまりないですよね。

 水のつながりをこの目で見たくて、何年か前、1年をかけて「水をめぐる旅」をしたことがあります。上流の川では魚を獲ろうと目まいがするほど冷たい水で泳ぎ(もちろん獲れず・・・)、そこに暮らす方々のおうちにお邪魔し、畑仕事をしたり、お料理をしました。また、景観のよい中流の川ではラフティングを楽しみ、ウグイという川魚の漁を見学し、から揚げににしておいしくいただきました。そして、生まれて初めてのつらーい山登り。水をたっぷり含んでスポンジのような苔むした森を無心で進み続け、山小屋に泊まった次の日の朝、念願の森から湧き出る最初の1滴に触れることができました。こんな1滴がどうして川になっちゃうのだろう?と不思議な気持ちで飲んだ、山の湧き水でいれたコーヒーの味は忘れられません。そして、下流の広い川沿いを歩き、河口域からは屋形船に乗って海へ・・・。茶色かった水も海へ出ていつしか青くなり、そこには漁業を営む人たちがいます。

 この旅は水のつながりと川や海と密接に関わりながら暮らす人たちとの出会いの連続でした。そして、毎日手や顔を洗ったり、飲んだり、お風呂に入ったり・・・。私だってこの大きな水のつながりの中で生きているのだと気づかされました。

 この「水をめぐる旅」を通して、「イルカ・クジラたちが暮らす海と私の暮らしはつながっていること」が心に刻み込まれた気がします。だから、海のそばに暮らしていなくても、イルカ・クジラたちが泳ぐ海が感じられて、なかなか楽しい毎日です。


山 口 ひ ろ み
いつまでもイルカ・クジラたちと出会える地球であるために、無理なく続けていける持続可能なナチュラルライフでみんなハッピーになろう!がモットー。手作りと海とアロマテラピーが大好き。シロナガスクジラに憧れるアイサーチ・ジャパン事務局長。